『のび太のおよめさん』は、小学館「小学四年生」1972年2月号に掲載された短編。
のび太のおよめさん
- 話数記号:四72.2
- 分類:原作短編
- 量:10ページ69コマ
- 発表:「小学四年生」1972年2月号
- 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第6巻第17話
- 大全集:第1巻第44話
- アニメ化:1979年、2005年、2014年
あらすじ
この日はのび太の誕生日。家族でのび太の生い立ちの話をしているうちに、話題が将来のおよめさんの話に。ドラえもんはそのことでのび太をからかうが、のび太は本気になって自分に将来奥さんが来てくれているか心配する。ということで、タイムマシンで25年後ののび太の生活を見に行くことにした。
タイムホールから外へ抜け出すと、何とそこはトイレの個室の中だった。個室を出ても、トイレばかり。野比家がある場所は25年後には公衆トイレになっていたのだ。町の様子もすっかり変わっており、警察官に訊いてみたところ、野比家は10年前にマンションの12階68号室に引っ越したとのこと。公園を抜けて、建物の中に入り、いざその部屋の前へ。
しかしそこでのび太はやはり直接会うのはまずいと言い出す。ドラえもんも納得し、とうしめがねでこっそり見るだけに留めることにした。そして部屋の中をそれでのぞくが、そこにいたのは非常に容姿の恐い女性だった。のび太は思わずドラえもんに文句を言うが、そこに別の女性が現れて、のび太の手をつかむ。どうやらその女性は25年後の源静香のようだ。そして彼女に「スネ太郎くんのママがかんかんだ」と言われながら、のび太は無理矢理部屋に連れていかれる。
部屋の中で、静香はのび太を「ノビスケ」と呼んでその頭を下げながら、先ほどの容姿の恐い女性に謝り続ける。実は静香は25年前からやって来たのび太を、自分とのび太との間の息子のノビスケと勘違いしているらしく、ノビスケはいつも腕白で、スネ夫の息子と思わしきスネ太朗ら友達をいじめているらしい。それに気づいたのび太は、静香が自分の将来のおよめさんだと知って思わず飛び上がる。だが当然訳の分からない静香は彼にお尻叩きを始める。
しかしそこに、本物のノビスケが帰って来た。のび太は「父親」としてノビスケを説教しようとするが、ノビスケはのび太を自分の偽物の宇宙人だと言って、訳も分からず混乱している静香をよそに、のび太とドラえもんを追いかけ始める。急いで二人はタイムホールのある公衆トイレに飛び込むが、当の個室は使用中。追いつめられた二人はノビスケにぼこぼこにされて、命からがら現代に帰って来た。
将来の自分の息子の乱暴さにあきれるのび太。下では誕生日会が続いていて、なんと静香がお祝いに来てくれたのだという。のび太は将来の奥さんを前に、恥ずかしがってテーブルの下にしゃがんでしまった。
アニメ化
過去に3度テレビアニメ化がある。
- 『のび太のおよめさん』(A2.6)
大山版アニメ1979.4.7放送。
- 『のび太のおよめさん』(A3.5)
水田版アニメ2005.4.22放送。
- 『のび太のおよめさん』(A3.635)
水田版アニメ2014.8.8放送。
0 件のコメント:
コメントを投稿