1973年11月1日木曜日

未来からの買いもの

『未来からの買いもの』(みらいからのかいもの)は、小学館「小学六年生」1973年月11号に掲載された短編。


未来からの買いもの

  • 話数記号:六73.11
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ63コマ
  • 発表:「小学六年生」1973年11月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第7巻第10話
  • 大全集:第1巻第53話
  • アニメ化:1979年、2007年、2019年


あらすじ

スネ夫が八段変速の新型自転車を買ってもらったことを自慢していたので、のび太も親に買ってもらおうと意気込むが、のび助と玉子が互いに次にゴルフクラブか洋服かどちらを買うかについて言い争っているのを見て、諦める。部屋に戻ると、ドラえもんも買いたいものがあるのに買えないなあとつぶやきながら、奇妙な本を眺めていた。

ドラえもんがいなくなった後、その本を見てみると、どうやら未来世界の商品カタログらしい。開いて読んでみると、その中には「ひとこぎ100メートル、最高時速200キロ、衝突防止道順記憶装置付き」という素晴らしい自転車が載っていた。思わずのび太が欲しいなあとつぶやくと、次の瞬間、なんとのび太の部屋にその自転車がそっくりそのまま現れた。

欲しいと言っただけで商品を手に入れられるのかと驚いたのび太は、のび助と玉子のために未来世界の最新のゴルフクラブと洋服を手に入れてプレゼントする。その後、手に入れた自転車で早速みんなのもとに行き、そのカタログ本のすごさを紹介する。当然みんなは押し合いへし合いで自分の欲しい品を出してもらおうとするので、のび太は要求に応えてみんながねだった品物をみんな出してプレゼントする。

ところが、後から来たドラえもんにその話をすると、途端に彼は慌てふためく。実は、このカタログは未来世界の通心はん売のカタログで、当然後から業者が代金をとりに来ると言うのだ。のび太はすでにみんなに買った分合わせて500万円分使用しており、しかも返品は認められず、代金が払えない場合は詐欺罪で捕まってしまうということだそうだ。

500万円という大金は、お小遣いを月賦で払ったとしても、払いきれない。泣く泣く親に相談しようと、家に帰ろうとするが、既に未来世界のセールスマンが家に来ていた。思わずのび太とドラえもんは先ほど買った自転車に乗って逃げ出す。ところが、まもなくそれに負けない速さでセールスマンも空を飛んで追いかけてきた。のび太は目いっぱい自転車のペダルを漕ぐ。

すると突然、自転車は二人を乗せたまま空中分解してしまった。二人は裏山に墜落する。そしてすぐにセールスマンがそこにやって来る。二人は土下座してセールスマンに代金が払えないことを詫びようとするが、セールスマンの方も何かを二人に謝ろうとする。実は、セールスマンは二人に代金を払ってもらいに来たのではなく、最高時速で走っているとバラバラになってしまう欠陥が見つかったこの自転車を回収しに来たというのだ。そしてのび太が買った残りの商品も無料にするので、デパートの信用のために自転車の件は秘密にするよう頼み込んで帰っていった。

それを聞いたドラえもんは、のび太になぜ自分の分も買ってくれなかったんだと文句を言う。


アニメ化

過去に3回アニメ化されている。

  • 『未来からの買いもの』(A2.96)

大山版アニメ1979.7.21放送。

  • 『未来の買いものにはご用心』(A3.191)

水田版アニメ2007.8.31放送。

  • 『未来からの買い物』(A3.994)

水田版アニメ2019.4.26放送。


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