1973年10月1日月曜日

月給騒動

『月給騒動』(げっきゅうそうどう)は、小学館「小学六年生」1973年10月号に掲載された短編。


月給騒動

  • 話数記号:六73.10
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ63コマ
  • 発表:「小学六年生」1973年10月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』」第2巻第17話
  • 大全集:第1巻第52話
  • アニメ化:1981年、2009年


あらすじ

のび助が給料日の昨日に酔っぱらって月給袋をどこかに落としてしまったという。これでは生活ができない。酔っぱらっていたので、のび助は昨日の帰り道を、ガード下のおでん屋で飲み会をしたこと以外思い出せない。また、のび助は昨晩のび太とドラえもんの二人に月給袋を預けたような気がすると主張するが、玉子に子供のせいにするなととがめられる。仕方が無いので、のび助は交番に届け出に行くが、のび太とドラえもんもタイムマシンで昨日の彼の帰り道を調べることにする。

昨晩8時半ごろ。二人がそのおでん屋の前で待ち構えていると、まもなく上司の課長に連れられて、のび助がやって来た。月給袋はまだあるようだ。お酒を一杯だけ注文して、課長とのび助は飲み始めるが、なかなか時間が掛かるので、寒い中様子を見守るのび太とドラえもんはいらだち始める。周りでマラソンでもしようと、二人は走り始める。ところが、そこでドラえもんが誤ってのら犬の尻尾を踏ん付けてしまい、追い掛け回されることになる。

なんとか電柱の上に避難して、事なきを得たが、おでん屋のところに戻ってみると、なんと誰もいない。家への帰り道をたどってみると、途中、先ほどの犬がまた誰かを追いかけていたが、関係ないと思ってその場を過ぎ去る。するとすぐに、焼鳥屋の前で課長と酔っぱらったのび助を発見する。そしてそのままその店へ入って行って、まもなく二人とも酔っぱらって店を出て来る。

我慢ならなくなったのび太とドラえもんは、のび助の目の前の壁に、現在の玉子のいら立っている顔をテレビ中継して映し出す。それを見たのび助は、課長をなぎ倒して一目散に家へ帰っていった。途中で持っているカバンから月給袋を落とさないか見張りながら、二人はその後を追いかける。そしてのび助は滑り込むようにして帰宅する。

ちゃんとのび助が何もカバンから落とさずに帰宅したことを確認したのび太とドラえもんは、自信をもってそこにあったカバンを覗いてみる。ところがなんと、あろうことかカバンにはあるはずの月給袋が入っていなかった。仕方が無いので、もう一度タイムマシンでその時間に行って張り込みをすることにする。

が、そこで二人は月給袋が無くなる前にのび助に会って月給袋を預かってしまうことを思いつく。先ほどの二人が犬に追われて逃げている間に、おでん屋に行って、のび助から月給袋を引き受ける。しかし夜中に外を歩いていることを彼に注意されてしまったので、急いで逃げ帰ろうとするが、また先ほどと同じ犬の尻尾をのび太が踏んでしまい、二人はまた追いかけられることになる。

何とかタイムホールまで逃げ付いて、二人は元の日に帰る。ところが、今度はドラえもんの方が月給袋を道に落としてしまったようなのだ。どうやら、犬に追いかけられている間に落としたらしい。一方、交番に届けられていた月給袋を持ち帰って来たのび助は、月給袋を落としたのはのび太とドラえもんみたいらしいと言う。それを玉子がまた子供のせいにするなととがめる。


アニメ化

過去に2回アニメ化されている。

  • 『パパの月給騒動』(A2.630)

大山版アニメ1981.11.13放送。

  • 『野比家の家計が大ピンチ』(A3.295)

水田版アニメ2009.5.29放送。


0 件のコメント:

コメントを投稿

選抜記事

ロボ子

ロボ子 (ロボこ)は、『ロボ子が愛している』(四71.9)に登場するゲストキャラクターの一人である未来世界のロボット。トモダチロボットの一つ。

多読記事