1974年3月1日金曜日

ユメコーダー(作品)

『ユメコーダー』(夢コーダー)は、小学館「小学六年生」1974年3月号に掲載された短編。1961年度生まれ(1968年度入学)の世代が学年誌で読んだ最終話である。


ユメコーダー

  • 話数記号:六74.3
  • 分類:原作短編
  • 量:8ページ58コマ
  • 発表:「小学六年生」1974年3月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』」第5巻第2話
  • 大全集:第1巻第57話
  • アニメ化:2001年


あらすじ

のび太とスネ夫は静香が自分たちのうちどちらの方が好きかということで言い争っていた。そこで静香を何も言わずに空き地に呼んで、のび太とスネ夫とどちら側の方に近づいてくるか確かめようとした。静香は空き地にやって来るが、そのことを知って怒って帰っていってしまう。

そんな出来事をドラえもんに話すのび太。のび太は将来静香と結婚して小さな家でもいいから細やかに暮らしたいのだという。それを聞きながら、ドラえもんは妙な機械でのび太の話を録音していた。そして話が終わると映像を壁に投影する。実はこの機械はユメコーダーといい、人の夢の内容を映像にする道具で、壁には先ほどのび太が語った内容を映像にしたものが映しだされていた。

そこでのび太は静香の夢を映し出して、自分とスネ夫どちらと結婚したがっているのかをはっきりさせようと考える。道中、スネ夫に会う。試しに彼の夢をユメコーダーで映し出すと、大会社の社長、人気タレント、ジャイアンツのエースで近く総理大臣にもなるという自分が、静香と一緒に暮らしていて、さらにはのび太を秘書としているという内容であった。それを見たのび太は憤るが、ドラえもんは気にさせず静香の家へ行かせる。

結果が悪くてもがっかりするなとドラえもんに言われながら、静香の夢の録画を完了したのび太は、帰宅してどきどきしながらその映像を映し出す。ところが何と、静香の将来の夫として映っていた男は、顔が無かった。ドラえもんは、これは静香の中でまだ誰と結婚しようというのが考えられたことがないということだとのび太に説明する。顔の無い部分に自分の顔を入れたければ、静香にとっての理想の人物になれと諭す。

それを聞いたのび太は、鏡台に向かい、顔に白粉を塗り、自分をノッペラボーみたいにする。ユメコーダーで見た「静香にとっての理想の男」の顔に自分の顔をより近づけようというのだ。それを見たドラえもんは唖然と驚く。


アニメ化

1度だけテレビアニメ化がされている。

  • 『ユメコーダー』(A2.1640)

大山版アニメ2001.10.12放送。


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