1970年6月1日月曜日

お化けたん知機(作品)

『お化けたん知機』(おばけたんちき)は、小学館「小学二年生」1970年6月号に掲載された短編。


お化けたん知機

  • 話数記号:二70.6
  • 分類:原作短編
  • 量:9ページ50コマ
  • 発表:「小学二年生」1970年6月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』」第5巻第2話
  • 大全集:第2巻第6話
  • アニメ化:1980年、(2017年)


あらすじ

スネ夫とスネ夫の弟にお化けなどでおどかされたのび太は悔しくてたまらない。そこでドラえもんは本物のお化けを連れ出してスネ夫たちを驚かしてやろうと、お化けを探すためにお化けたん知機をポケットから取り出して使うことにする。タケコプターで空を飛んでしばらく探していると、まもなく山の昔の井戸の跡にたどり着いた。その中に入ってみると、はたしてガイコツやノッペラボーなどのお化けが3体いた。

ドラえもんは早速彼らに陽気に挨拶をするが、お化けたちはドラえもんが自分たちを怖がらないのに失望する。ドラえもんは外の世界で人を怖がらせるよう依頼するが、お化けたちは今の時代は誰もお化けを怖がらなくなったと言って出て来ようとしない。ドラえもんは何とか3体のお化けをおだてて外の世界に連れ出し、スネ夫の家に向かう。

一斉に3体出て来るのはもったいないと考えて、まずガイコツが先に家に潜入する。スネ夫の家を探そうと忍び込むが、そこにスネ夫の犬が近づいてきて、ガイコツから脚の骨を奪ってくわえて持って行ってしまった。泣く泣くガイコツは何もできずに戻ってくる。次にノッペラボーが行って、スネ夫の部屋に入ってくるが、スネ夫に正体はのび太だと言われて、顔に落書きをされて帰されてしまう。

そこで最後にユーレイが家に突入する。とそこで、人魂を点けていなかったことを思い出し、マッチで火をおこそうとするが、湿ってなかなか点けられない。そこをスネ夫の弟に見られ、火遊びをしているのをお巡りさんに言ってやろうと言われてしまったので、仕方なく彼の言いなりになってしまった。

結局お化けは誰もスネ夫たちを怖がらせることが出来なかった。お化けたちはドラえもんに文句を言うので、仕方なくドラえもんはお化けたちを寝ているのび太にけしかけることにした。お化けたちはのび太をおどかすのを楽しんでいる一方、ドラえもんは申し訳なさそうな顔をしていた。


アニメ化

過去に1度だけテレビアニメ化がされている。

  • 『よわいおばけ』(A2.373)

大山版アニメ1980.6.30放送。

また、

  • 『がんばれ!おばけハウス』(A3.869)

水田版アニメ2017.8.18放送。これはアニメオリジナル作品であるが、全般的にセリフや展開が本作と一致する部分が多く、本作を意識している作品と言える。アニメオリジナル作品にしたのは、本作の設定のように現代にお化けが存在するのは非現実的だったため、「お化けたん知機」などは登場させず、ドラえもんのひみつ道具「おばけハウス」の中に収容されているお化けとして、ガイコツたち3体のお化けを登場させたものと考えられる。また、おどす相手もスネ夫から神成に変更されている。


0 件のコメント:

コメントを投稿

選抜記事

ロボ子

ロボ子 (ロボこ)は、『ロボ子が愛している』(四71.9)に登場するゲストキャラクターの一人である未来世界のロボット。トモダチロボットの一つ。

多読記事