『ドラえもんの歌』(ドラえもんのうた)は、小学館「小学四年生」1971年10月号に掲載された短編。
ドラえもんの歌
- 話数記号:四71.10
- 分類:原作短編
- 量:14ページ102コマ
- 発表:「小学四年生」1971年10月号
- 単行本:「中公コミックス 藤子不二雄ランド『ドラえもん』」第1巻第11話
- 大全集:第1巻第40話
- アニメ化:2006年、2018年
あらすじ
ジャイアンはのび太を自分の独唱会に招きに家にやって来るが、のび太は隠れて居留守を使おうとする。ドラえもんがその訳を訊くが、のび太が言うに、彼の歌う歌は「おんちの怪獣がばけてでたような声」であり、寒気がしたり気が遠くなったりなど、聴く人の体調・気分をこの上なく害するものなのだという。
まもなく空き地でリサイタルが始まる。集められた友達はみな声による苦しみに堪えながら、何とか歌が終わるまでこらえてみせた。歌が終わると、皆独唱会が終わったことに対して喜びながら拍手をする。自分が音痴だと知らないジャイアンはそれを聞いて満足するが、スネ夫が流れで彼をおだててしまった結果、もう一曲聴かされることになる。
その時、何か道具を片手にドラえもんが空き地にやって来るが、強烈なジャイアンの歌声に当たってひっくり返る。歌声を避けようと何とか草むらを這ってジャイアンの立つ木箱の前に進み、そしてマイク状をしたその道具を彼に手渡す。実はこれは音の消えるマイクで、こうしてジャイアンが全力で歌っても音が消えてくれるようになり、皆事なきを得られた。
帰りの道、突然ドラえもんも歌を歌いたくなったと突然言い出す。のび太が歌わせると、何と出た声はボゲ~などと非常にひどいものであった。にも拘らず、ドラえもんはその自分の声をきれいな声だと言い張り、その後ジャイアンの家を訪ねる。ドラえもんは彼にも歌を聴かせるが、あまりのひどさにジャイアンも罵詈雑言を浴びせる。するとドラえもんは彼をボコボコにして無理矢理上手だと言わせる。道端で彼は静香とスネ夫にも歌を聴かせるが、二人はそれで気を悪くして倒れこんでしまう。そしてひどいものだと言おうとするが、彼の顔色を見て、お世辞を言わざるを得なくなる。
帰宅したドラえもんは皆の評価のお陰で自信が付き、今夜独唱会を開くと言い出す。のび太は止めるが、ドラえもんは彼を威嚇し、そして家の中でそのひどい歌の練習を始める。その歌声は家の窓ガラスまで割る威力で、耐えきれなくなったのび太は部屋の引き出しへ向かい、未来世界からセワシを呼ぶ。
夜、ドラえもんはジャイアンの家の前で彼を呼び出す。ジャイアンは居留守を使おうとするが、人を呼び出す電波によって、強制的に外へ出されてしまう。ドラえもんは町中の子どもたちを呼び出して会場の空地へと向かわせる。そしてリサイタルが始まる。
するとそこにようやくセワシを連れたのび太たちが到着。セワシはドラえもんを電撃して気絶させ、持ち帰って背中を開く。すると中からなんとマツムシが出て来た。昼に草むらを這ったときに入ってしまったようだった。そのマツムシがドラえもんの電子頭脳に入り込んで、ドラえもんはひどい歌を人に聞かせたくなってしまっていたのだ。
事態が一段落着いた後、三人は野比家の庭でのどかな秋の虫の声を楽しむ。
アニメ化
過去に2度のテレビアニメ化がある。
- 『実はジャイアンよりひどい!?ドラえもんの歌』(A3.124)
水田版アニメ2006.9.8放送。
- 『ドラえもんの歌』(A3.954)
水田版アニメ2018.9.14放送。
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