1973年5月1日火曜日

してない貯金を使う法

してない貯金を使う法』(してないちょきんをつかうほう)は、小学館「小学六年生」1973年5月号に掲載された短編。


してない貯金を使う法

  • 話数記号:六73.5
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ73コマ
  • 発表:「小学六年生」1973年5月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第4巻第8話
  • 大全集:第1巻第47話
  • アニメ化:1980年、2007年


あらすじ

1800円のプラモデルを買いたいけれど、貯金の足りないのび太は、ドラえもんにお金を増やす道具をねだるが、無いと一蹴される。のび助にお小遣いをもらおうとするが、一日10円のお駄賃で肩たたきをするよう言われる。のび太は今プラモデルが欲しいと言うと、のび助は半年かかってでも自力で買えた時の嬉しさを知れと説教する。

納得いかないのび太。そこにのび助の弟が外国製の最高級ゴルフクラブを見せに家を訪ねて来た。さらには、彼は車も買っていたようだ。給料の安いのになぜ買えるのかとのび助が問うと、彼は月賦で支払っているのだと明かす。こうして欲しい品を先に得ているという訳だ。彼はこれを「現代人の生き方」という。

そのやり取りを見たのび太は、何かをひらめき、そして半年頑張ると言って、のび助の肩たたきを始める。ドラえもんはその様子を見て感心するが、のび太はタイムマシンの引き出しを指さす。何とそうしてたまった半年後の貯金箱から1800円を先に手に入れようという算段なのだ。

早速半年後の自分の部屋に向かう。ところが置いてあるはずのところに貯金箱が無い。居間へ降りて半年後の玉子に場所を尋ねるが、昼間だったので学校はどうしたのかと叱られる。庭に逃げると、茂みのすぐ下に隠して埋めてあるのを発見する。こうして無事に1800円を半年後から手に入れて、元の時に帰ってきた。

しかし帰ってきたそこには何と半年後ののび太が立っていた。学校から帰ってみたら、半年間貯めたお金が無くなっていたので、タイムマシンで追いかけてきたのだ。半年前と半年後ののび太は、お金の持ち主を巡って言い争いを始める。結局話がややこしいので、半年後ののび太を置いていって、もう目的の品を買ってしまうことにする。

そうしてプラモデルを買って二人は帰宅すると、追うのを諦めた半年後ののび太が、きっと後悔するぞと言い残して半年後にまた帰る。何のことか分からない二人は、取りあえずプラモデルを組み立て始める。ところが組み立て方を巡って意見が対立。喧嘩をしているうちにプラモデルは無駄になってしまった。

翌日、のび太は肩たたきはやめるとのび助に告げる。すると彼は計画を途中で投げ出すなとのび太を叱り、肩たたきを続けるようにさとす。そこにのび助の弟が、月賦に追われて苦しいといってお金を借りに来た。のび太は現代人の生き方は苦しいなとつくづく感じるのであった。


アニメ化

過去に2度アニメ化されている。

  • 『してない貯金を使う法』(A2.332)

大山版アニメ1980.5.1放送。

  • 『してない貯金を使っちゃお!』(A3.179)

水田版アニメ2007.6.22放送。


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