1972年1月1日土曜日

勉強べやの大なだれ

『勉強べやの大なだれ』(べんきょうべやのおおなだれ)は、小学館「小学四年生」1972年1月号に掲載された短編。


勉強べやの大なだれ

  • 話数記号:四72.1
  • 分類:原作短編
  • 量:12ページ80コマ
  • 発表:「小学四年生」1972年1月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第2巻第16話
  • 大全集:第1巻第43話
  • アニメ化:1973年、1980年、2006年


あらすじ

皆が自分のスキーの道具を自慢しあうなか、のび太はそもそもスキー道具を持っていない。それをジャイアンとスネ夫に滑れないからだと言われたのび太は、皆の前でのび助にねだると宣言する。当然内心買って欲しくなかったのび太であったが、なんと彼は既にのび太のスキー道具を買ってくれていたのだ。

さらにまもなく雪が降るというニュースもやって来て、いよいよスキーが出来ないことがばれてしまうそうになる。のび太は今すぐにでもスキーができるようになりたいとドラえもんにねだり、おざしきゲレンデという道具を出してもらう。そのベルトコンベアのような台の上に乗ると、いつまでも部屋の中で滑り続けられるのだ。

ドラえもんが実演した後、のび太も上にスキー道具と一緒に乗ろうとするが、すぐにつるりと転び、ボロボロになってしまう。のび太は痛いのはいやだ、こんな道具では馬鹿馬鹿しくてできないと文句を付けて練習をやめようとする。するとドラえもんはそれに応えて、部屋の中に雪景色の立体映画を映し出したので、また滑ることにするが、今度も同様に転んで滑るのに失敗。

結局雪が冷たくなくて気分が出ないとのび太は言う。ドラえもんはそれを聞いてなるべく使いたくなかったと呟きながらも、部屋の温度を寒くするボタンを押す。しかしそれでものび太はもうスキーなんかいやだと叫ぶ。ドラえもんはのび太の何かやってみて失敗するとすぐやめようとするそういう姿勢を一喝し、それでようやくのび太も真面目に取り組む気になる。

一方で、ただじっとその様子を見ているドラえもんは、部屋の寒さに耐えきれない。少し温度を緩めようと、立体映画の中でボタンをいじるが、間違って変なところを動かしてしまったらしく、途端に部屋の中は暴風雪に襲われ、スキーどころではなくなる。ドラえもんは出口を探そうとするが、何かにぶつかると同時に、雪崩が彼らを襲い、ドラえもんはそれに埋もれてしまった。のび太も出口に向かおうと走り出すが、どこまで走ってもドアが無い。

大声を上げて助けを呼ぶのび太。この声にようやく気付いた玉子は2階の部屋に向かう。そこには、おざしきゲレンデの上でひたすらに走り続けるのび太と、布団の山に埋もれたドラえもんがいた。


アニメ化

テレビアニメ化が3度ある。

  • 『さあ夏だ!スキーをやろうの巻』(A1.32)

日本テレビ版アニメ1973.7.15放送。

  • 『勉強べやの大なだれ』(A2.239)

大山版アニメ1980.1.9放送。

  • のび太の部屋でスキー猛特訓!勉強べやの大なだれ』(A3.84)

水田版アニメ2006.3.24放送。


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