1974年2月1日金曜日

出さない手紙の返事をもらう方法

『出さない手紙の返事をもらう方法』(ださないてがみのへんじをもらうほうほう)は、小学館「小学六年生」1974年2月号に掲載された短編。


出さない手紙の返事をもらう方法
  • 話数記号:六74.2
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ75コマ
  • 発表:「小学六年生」1974年2月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第2巻第18話
  • 大全集:第1巻第56話
  • アニメ化:1993年、2012年


あらすじ

大学の旧友に1か月前に速達で出した手紙が帰って来なくて玉子は憂鬱になっていた。しかし実はのび助が玉子にその手紙を出してくれと頼まれたのに1か月間も出し忘れていたということであった。玉子の話を聞いてどうしようと焦るのび助を見て、のび太はドラえもんに相談する。するとドラえもんは返事先どりポストという道具を取り出す。手紙をそのポストに入れると、手紙の相手に実際に届かなくても、返事が返ってくるのだという。早速のび助が玉子に渡されて出し忘れていたその手紙をこれに入れて、そして出て来た返事の手紙を玉子に渡し、事は無事解決。

その後、のび太とドラえもんは道具を静香、ジャイアン、スネ夫らにこの道具のことを紹介する。すると早速静香は自分が大ファンである歌手の天野星夫のサインをお願いする手紙を出したいのだが、返事が待ちきれないのでこのポストに出して先にもらいたいと言ってきた。静香はその手紙をポストに入れてみる。ところが、ポストからは返事は出て来なかった。どうやら天野に手紙を出しても返事はもらえないということらしい。

次にやって来たのはスネ夫だった。スネ夫は試しにジャイアンへ彼の悪口をひたすら書きまくった手紙を出してどんな返事が返ってくるか実験をしたいのだという。二人も賛同し、その手紙を出した後、ポストからジャイアンが書くであろうというその返事を受け取る。ところがスネ夫はその返事の手紙を手に取った瞬間、顔が青ざめ、震えが止まらなくなり、冷や汗を出してしまった。どうやら余程恐ろしいことが書いてあるらしい。そして通りかかったジャイアンが彼に声をかけた瞬間、スネ夫は一目散に逃げだしてしまった。

のび太は返事先どりポストで静香にラブレターを書く実験をしてみようと思いつく。ドラえもんはできた文章を見て気持ち悪いと顔を赤らめるが、実験だからといって投函する。しかし、宛先が書いていなかったり、切手が貼られていなかったりということで、ポスとは投函を受けつけてくれない。切手を買いに、二人は実験用の手紙をそこに置いて出掛ける。

一方、玉子は大学の旧友へ再び手紙を書き、のび太にそれを出しに行ってもらおうとするが、部屋にはいない。ふと気がつくと、足元には一通の切手を貼っていない手紙が落ちていた……。

のび太たちが切手を買って部屋に戻ると、部屋に置いておいた手紙が無くなっていた。なんと玉子が自分が出す手紙のついでに投函してしまったのだという。あんなふざけた手紙を読まれたら……と不安に思ったのび太は、先ほど描いた手紙と同じ文面の手紙を用意して返事先どりポストに投函する。果たして返ってきたのは、手紙の内容にあきれ、絶交を宣言する静香の返事だった。

二人は何とかその手紙が静香に届くのを阻止すべく、配達されたところを抑えようと、毎日毎日静香の家のポストの前でうろつき回るのであった。


アニメ

過去に2度テレビアニメ化されている。

  • 『返事先どりポスト』(A2.1278)

大山版アニメ1993.12.3放送。

  • 『出さない手紙の返事をもらう方法』(A3.499)

水田版アニメ2012.8.17放送。


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