『のぞきお化け』(のぞきおばけ)は、小学館「小学四年生」1970年8月号に掲載された短編。
のぞきお化け
- 話数記号:四70.8
- 分類:原作短編
- 量:15ページ111コマ
- 発表:「小学四年生」1970年8月号
- 単行本:「中公コミックス 藤子不二雄ランド『ドラえもん』」第3巻第6話
- 大全集:第1巻第11話
- アニメ化:なし
あらすじ
夏休みも終盤を迎えたある日。いつも通りのび太が部屋で寝ていると、どこかから昼寝ばかりののび太の悪口を言う声が聞こえてくる。どうせドラえもんかなと部屋の隅を探すが、いない。すると、天井に何者かの顔が薄っすらと浮かび、不気味な笑いを発した。のび太は驚いて一言オバケと絶叫し、タイムマシンの引き出しの中にいたドラえもんは騒ぎを聞いて駆けつける。
ただ天井には何も無かった。のび太は今度は終わっていない夏休みの宿題の話を持ち掛けようとするが、ドラえもんも忙しいと言って未来世界に帰ってしまう。それにしても実はのび太はこの頃最近誰かに見られている気がしてならないのだ。気のせいと思って便所に向かうが、そこの壁にもまた薄っすらと何者かの目が浮かび上がる。
のび太は慄き、そのことを母の玉子に話すが、相手にされない。結局ドラえもんの力を借りるしかないのかと言ってドラえもんをまた呼び出すのび太。しかしやはりドラえもんは忙しいと言って帰ろうとする。それをのび太は引き止める。とそこに、セワシもやって来た。実は、ドラえもんはセワシの宿題を助けるために未来世界へ戻っていたのだ。ここでセワシとのび太はドラえもんの取り合いになるが、5分だけドラえもんと相談してよいことになったのび太は、自由研究のテーマについて彼と話す。
それでもあまり期待できない結果に終わったのび太は、独り机に向かうが、また寝落ちしてしまう。ところがその背後の天井に、彼を見つめる目と、鉛筆とノートを持つ手がまた現れる。だがここで、そいつはそのノートを落としてしまい、その音でのび太は目覚めると同時に、ノートを発見して驚愕する。
何とそのノートにはのび太のその日の行動記録が分単位で記されていたのだ。誰かが自分の行動を調べている。そう確信して急いでドラえもんをまた呼び戻す。ドラえもんもその怪しさを警戒し、セワシの頼みを断って、のび太を密かに見続けている何者かを捕らえるために、家じゅうにカメラや警報器、そして足跡を残す粉をセットし、待ち構える。
とするとそのドラえもんたちの備えを愚弄する声が天井から聞こえてきた。二人が慌てると同時に、果たして家じゅうの警報器が鳴り始める。でも結局撮られた写真には自分たちしか写っておらず、足跡もみな自分たちのものであった。仕方なく、ドラえもんはのび太を外へ避難させる。
のび太は玄関を背にして、この騒ぎでますます自由研究が捗らないと嘆き呟く。しかしそれを背後で聞いている、またあの目があった。そいつが野比家の玄関前に種を蒔くと、一瞬で蔓が伸び、花が咲き始めた……。
そんなことを知らないのび太は、他の友達の自由研究が気になる。行ってみると、静香はプランクトンの観察、スネ夫は接ぎ木でのトマトとジャガイモの同時栽培をやっていた。ここでのび太は自分の研究を聞かれるが、のび太は恥ずかしがって、つい「アサガオにナスを生らせる」研究をやっているといってしまう。
案の定スネ夫が実物をと言ってのび太の家に付いてくる。ところが何とそこには正にアサガオの蔓に生ったナスがあるではないか。しかもそこには観察レポートも落ちていた。さすがのスネ夫と静香も感心して去っていく。のび太は何者かが自分の宿題を片付けたことに驚いて、ドラえもんにそのことを話す。
するとドラえもんは、先ほどからの怪しい出来事はみんな同じ奴の仕業だが、宿題をやってくれるということはいい奴なのだろうと言って、これ以上気にしないことを勧める。するとのび太は、他の宿題もやってもらおうと壁に向かって頼む。
のぞきお化けの正体は地球にやって来て、自由研究として人間の行動を観察しに来た異星人であった。彼は観察のお礼と騒動のお詫びととして宿題を引き受けたのだ。それを聞いた異星人の先生は「ほう、地球人はそんなになまけものか。」と感想を述べる。
アニメ化
映像化は一度も試みられていない。
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