『わすれとんかち』は、小学館「小学四年生」1970年11月号に掲載された短編。
わすれとんかち
- 話数記号:四70.11
- 分類:原作短編
- 量:14ページ96コマ
- 発表:「小学四年生」1970年11月号
- 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第5巻第5話
- 大全集:第1巻第14話
- アニメ化:1973年、1979年、2017年
あらすじ
のび太とドラえもんとスネ夫が骨川邸で遊んでいたところ、家に見知らぬ男が入って来た。その男は、記憶喪失で、一軒一軒回って自分の家を探しているのだというが、まもなく骨川一家に追い出される。帰りにもその男を二人は見たが、そこで男は空腹で倒れてしまう。気の毒に思った二人は、彼を家に連れて帰り、ご飯を食べさせる。
そして食後、これからどうするか三人は相談することになる。しかし一向に男は自分の記憶を思い出せない。そこでドラえもんはためらいながらもポケットから記憶をたたき出すとんかちを出そうとする。このとんかちで頭を叩けば、記憶をなくした人でも、その記憶の一場面を映し出すことが出来るのだが、うまくいかないと大変なことになってしまうのだという。
男はそれを聞いて怖がるが、それしか手段がないのでそうすることにする。ドラえもんが早速男をとんかちで殴る。すると、男の目から何か映像が投射された…と思ったのだが、それは先ほど野比家で食べたご飯の映像だった。仕方なくもう一度叩くと、なんと男が東京タワーから落ちていく映像が流れたではないか。男はこの時のショックで記憶を失ったようだ。
更に叩き続けると、男の車に轢かれたり、悪人に斬り付けられたりするという驚きの映像が映し出される。更に、住んでいた家を思い出させると、なんとお城の映像が映された!更にものすごい量の札束を傍らにお札を数える男の姿も。そしてドラえもんは一つの結論を得る。そう、男はお城みたいな屋敷に住める大金持ちで、いつも悪人に命を狙われているのだと。
すると男は確かにそんな覚えもあると頷き、二人に自分の家を見つけてくれたら100万円あげると言って、探しに行かせる。二人はクラスメートにも家のありかを尋ねるが、それを聞いていたスネ夫は、男がそんな金持ちだったのかと後悔した後、一思案する。男がとんかちを持ちながら野比家を出たところを捕まえて、骨川邸に招き、注文した寿司料理をごちそうする。
食後、スネ夫たちは男の住んでいる家がどんな家かを尋ねたため、男は持っているとんかちで自ら頭を叩いて見せようとする。しかし先ほどとは違って、映し出されたのは豪華なお城ではなく、小さな蜘蛛の巣が張られた小屋で貧しく過ごす男の姿だった。やり直しても同じような映像が映し出されるのが続くのに、さすがの骨川親子も我慢ならず、男を家から追い出す。
男は諦めきれずもう一度頭を叩くが、何とそこにはコートを着て次々と警官を銃撃する男の映像が流された。男の正体はギャングだったのかと骨川親子が驚嘆しているあいだに、男もそんな覚えもあると言って、スネ夫の母を恐喝する。しかし背後からスネ夫がえいとばかりに落ちてたとんかちを男の頭に振りかざす。
すると男は狂い踊りながら、次々と目から様々な映像を投射する。コングに扮して塔によじ登る男、宇宙服を着て銃を構える男、帯刀して刀を構える男……。実は男の正体は悪役を演じる俳優だったのだ。そうこうしているうちに、のび太とドラえもんは、映画のセットだったお城を発見して落胆して帰って来た。だが、そこにはとんかちで殴り合いをした結果おかしくなってしまった骨川親子と男がいた。
アニメ化
過去3度の映像化が試みられている。
- 『私は誰でしょうの巻』(A1.14)
日本テレビ版アニメ1973.5.13放送。
- 『わすれとんかち』(A2.129)
大山版アニメ1979.8.29放送。
- 『わすれとんかち』(A3.854)
水田版アニメ2017.6.2放送。
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