1973年8月1日水曜日

珍加羅峠の宝物

珍加羅峠の宝物』(ちんからとうげのたからもの)は、小学館「小学六年生」1973年8月号に掲載された短編。


珍加羅峠の宝物

  • 話数記号:六73.8
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ74コマ
  • 発表:「小学六年生」1973年8月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第15巻第3話
  • 大全集:第1巻第50話
  • アニメ化:1979年、2014年


あらすじ

ドラえもんがにこにこしながら歩いてきて、のび太から100円玉を借りてぽいと庭に投げ捨てる。そして100メートル以内にある宝物を見つけ出すという宝探し機でそれを探し出そうとする。ところが実は宝探し機は1000円以下のものは宝と認めないので、100円玉は一向に見つからなかった。怒るのび太をなだめるドラえもん。この宝探し機を使えば、日本中に眠っているという埋もれた財宝を見つけることができるという。

早速シャベルを担いで山へ向かう二人。途中静香、ジャイアン、スネ夫にそのことを伝えるが、笑って相手にしてくれない。それを無視して、幕末に幕府の重臣が二千万両を埋めたという記録がある珍加羅峠に向かう。早速タケコプターで降り立って、宝探し機を使い始める。しかしちっとも反応がない。奥へ奥へと進むと、何か土を掘る音が聞こえた。先を越されたと思いきや、畑を耕しているだけの農家の老人だった。

更に進んでいくと、ようやく宝探し機の反応があった。その方向へと向かうと、民家があり、その庭に「宝」が埋まっているようだった。二人は早速それを掘り出そうとし、すぐに壺がうまっているのを発見するが、そこに入っていたのは預金通帳。実はそれは先程の農家のものだったのだ。

のび太は宝探し機は当てにならないと文句を言うが、ドラえもんはもっと徹底的に探し出そうとする。するとまもなくこれまでにない激しい反応を宝探し機に見せた。その方向へ行くと、そこには巨大なリュックを背負った男がいた。反応から見るに、1億円くらいが入ってそうなリュックであったが、二人は山奥で大金を持っているその男を怪しがる。そうして彼をつけていく二人であったが、着いた先は先ほどの民家。実はその男はその農家にこの珍加羅峠の山を大金で売ってもらいに来ていたのだ。しかし農家の老人はそれを断る。

今回も当てが外れたことに落胆する二人。ところがまもなく土砂降りの雨が降ってきた。傘も持たずただびしょ濡れになるなかで、のび太は宝探しにまた文句を言い始め、二人喧嘩になる。しかし再び宝探し機の激しい反応音が鳴る。行ってみると、そこにはこの雨によるがけ崩れでふさがった道があった。そこを掘ってみると、そこにはリュックを背負ったまま気絶している、先ほどの山を買いに来た男がいた。帰る途中に山崩れで生き埋めになるところだったのだ。

二人はほんのお礼と言わんばかりにもらって帰った札束を、山の中で掘り出したものとして、ジャイアンたちに見せつける。三人はただただ驚くばかりであった。


アニメ化

過去に2度テレビアニメ化している。

  • 『ちんから峠の宝物』(A2.18)

大山版アニメ1979.4.21放送。

  • 『珍加羅峠の宝物』(A3.618)

水田版アニメ2014.5.23放送。


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