1974年1月1日火曜日

いやなお客の帰し方

『いやなお客の帰し方』(いやなおきゃくのかえしかた)は、小学館「小学六年生」1974年1月号に掲載された短編。


いやなお客の帰し方

  • 話数記号:六74.1
  • 分類:原作短編
  • 量:10ページ71コマ
  • 発表:「小学六年生」1974年1月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第11巻第3話
  • 大全集:第1巻第55話
  • アニメ化:1979年、2012年


あらすじ

正月の日。のび太とドラえもんが自分の部屋でくつろいでいると、突然見知らぬやや年の行った男が入ってきて、部屋から自分たちを追い出してしまった。どうやらその男は、のび助の勤める会社の社長のようで、年始の挨拶に来る人を交わすために、居候として、自宅から部下であるのび助の家に逃げてきたのだという。何しろ相手は社長であるから、のび助の立場では居候を断れない。さらに社長は、昼寝部屋としてのび太の部屋を占領したり、のび太たちにタバコを買いに行かせたりと、やりたい放題。

そこで、迷惑千万のドラえもんは、いやな客を帰すための道具ゴーホーム・オルゴールを取り出す。するとそのオルゴールの音色を聞いた社長は体が勝手に動いて、自宅に帰らされそうになった。ところがオルゴールの音色を聞いた玉子も実家に帰ろうとしてしまったため、のび太とドラえもんは急いでオルゴールを止める。

仕方なく次の作戦に移る。社長は家のトイレを借りようとしていたため、それを受けてドラえもんはこだまラッカーをトイレの戸に吹きかける。これによってトイレ内には誰もいないのに、社長が戸をノックすると返しのノックが帰ってくるようになった。いつまでもトイレが空かないので、社長は仕方なく公園のトイレへ向かいに、野比家を出る。

野比家を一旦出た社長を二度と戻らせないために、仕上げとしてドラえもんは空間ひんまげテープを取り出す。このテープを丸めて戸に付けると、その戸を表から開けても開けた先がまた戸の表に繋がってしまい、出入りしても永久に戸の中に入れなくなるのだという。これを野比家の玄関の戸にくっつける。そして、社長が公園から帰ってきて玄関を開けようとするが、開けた先は屋内ではなく、玄関の外になっている。社長は混乱して玄関を出たり入ったりするが、家の中に入れるはずもない。社長はうんざりして帰っていき、二人は彼を追い出すことに成功した。

二人は安心して家の中に戻ってみる。ところがそこには、誰かがずっとノックを返してくるトイレが空くのを待つのび助と玉子がいた。ドラえもんはこだまラッカーをはがす薬を急いで探そうとする。


アニメ化

過去に2度テレビアニメ化がされている。

  • 『いやなお客の帰し方』(A2.232)

大山版アニメ1979.12.27放送。

  • 『いやなお客を帰しちゃえ』(A3.450)

水田版アニメ2012.1.6放送。


0 件のコメント:

コメントを投稿

選抜記事

ロボ子

ロボ子 (ロボこ)は、『ロボ子が愛している』(四71.9)に登場するゲストキャラクターの一人である未来世界のロボット。トモダチロボットの一つ。

多読記事