『未来から来たドラえもん』(みらいからきたドラえもん)は、「小学二年生」1970年1月号に掲載された短編。未来世界から現代世界ののび太の元に最初にドラえもんたちが訪問するという内容の「ドラえもん第一話」と呼ばれる作品のうちの一つである。
未来から来たドラえもん
- 話数記号:二70.1
- 分類:原作短編
- 量:11ページ73コマ
- 発表:「小学二年生」1970年1月号
- 単行本:「てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもんカラー作品集』」第5巻第1話
- 大全集:第1巻第19話
- アニメ化:なし
あらすじ
何をやってもダメな小学生・野比のび太は、クラスメートの源静香の家で開かれるパーティーに出す隠し芸として、歌の練習をしていたが、玉子にうなり声を上げていると心配されるほどの音痴でなかなかうまくいかない。何か別のことは無いかなと自分の机の引き出しを開けたところ、なんと中から突然自分と同い年くらいの男の子と、謎のダルマのようなロボットが飛び出してきた。
男の子はセワシ、ロボットの方はドラえもんと名乗り、いきなり二人はのび太の通信簿を調べ、中を見てそれを酷評する。のび太はドラえもんの方を突き飛ばして出ていくよう言うが、力が弱く全然伝わらない。のび太は下で母親の玉子を呼んで助けを求め、部屋に彼女を連れてくるが、二人はいつの間にかいなくなっていた。
彼女が去ると、再び机の引き出しが開いて、セワシとドラえもんが出て来る。なんと彼らによれば、二人は111年後の未来世界の住人で、セワシはのび太の孫の孫、そして大人になっても何もうまく出来ない運命ののび太を助けてやるために未来世界からタイムマシンでやって来たのだという。そして、ドラえもんがこれから付きっ切りでのび太の面倒を見ていくという話だそうだ。
しかし馬鹿にされたと思ったのび太は、怒ってバットを振りかざして二人を引き出しの中にまた追いやる。そしてまた隠し芸のことについて考えることになるのだが、そこであの二人がやったように、机の引き出しの中に入る手品をしようと思いつく。しかし引き出しは元のただの引き出しに戻っていて、当然うまくいかない。
それを見かねたセワシは、早速ドラえもんを使わせ、遅れて急いで静香の家に集合しに行くのび太の頭に竹とんぼのような道具を付けさせる。すると、その竹とんぼの羽根がブルブル回転し、猛スピードで空を飛んで、のび太はあっという間に静香の家に着いてしまった。のび太は付いてきたドラえもんを玄関の外に押し出して、静香の家に入るが、ドラえもんは自分のしっぽを引いて透明になり、中に忍び込む。
中では同級生たちによる隠し芸の披露会が行われていた。静香のバイオリンの演奏が終わった後、のび太の友人のスネ夫(骨川スネ夫)は、無理やり彼を引っ張り出して出来ない芸を何かさせようとする。困ってしまったのび太だったが、そこに透明のドラえもんが近づき、手品をやろうと提案する。ドラえもんは白い布切れを自分に被せ、のび太が布をまくる瞬間にしっぽを引いて姿を現す。見事に手品は成功し、のび太は皆から感心される。
のび太はドラえもんを認め、結局ドラえもんは野比家に居候することになるが、親ののび助と玉子がどう反応するかが心配であった。ドラえもんを可愛く見せるために、のび太は、ダルマ頭に付け耳をつけて、四つん這いにさせて二人の前で披露する。しかし二人は化け猫と言って驚いてそのまま気絶してしまった。
アニメ化
映像化の試みは一度もなされていない。同じく「ドラえもん第一話」として知られており、小学館のてんとう虫コミックスにも収録されている『未来の国からはるばると』(四70.1)の方がはるかに知名度が高いからである。
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