1970年1月1日木曜日

ドラえもん登場!

『ドラえもん登場!』(ドラえもんとうじょう)は、「小学一年生」1970年1月号に掲載された短編。未来世界から現代世界ののび太の元に最初にドラえもんたちが訪問するという内容の「ドラえもん第一話」と呼ばれる作品のうちの一つである。


ドラえもん登場!

  • 話数記号:一70.1
  • 分類:原作短編
  • 量:8ページ46コマ
  • 発表:「小学一年生」1970年1月号
  • 単行本:「中公コミックス 藤子不二雄ランド『ドラえもん』」第1巻第13話
  • 大全集:第2巻第1話
  • アニメ化:なし


あらすじ

小学一年生の男の子・野比のび太は手紙を出しに行くお使いを頼まれたが、ポストの前にいた犬に襲われ、どぶに落ちた挙句、手紙を底に落としてしまった。しかし親ののび助と玉子はのび太を責めずに、ねぎらってくれた。二人のやさしさにのび太は感心していたが、すると自分の部屋の机の引き出しから突然文句を言いながら、一人の少年とだるまのようなキャラクターが出て来た。少年の方はセワシと名乗り、もう一方はドラえもんと名乗る。そして二人は未来の世界からのび太を助けるためにやって来たのだという。

のび太は訳が分からず、部屋を飛び出して机の引き出しから変な二人が出て来たことを玉子に話すが、冗談ばっかりと言われて聞いてもらえない。部屋に戻ると、セワシは一年生になってもお使いすらできないのび太の面倒をドラえもんがこれから見てやると言う。のび太はお使いくらい自分で出来ると言い張り、早速のび助が書き直した手紙を持ってポストに届けに出かける。

しかしその途中、のび太のクラスメートの女の子である源静香の家の前を通る。静香は彼をトランプゲームに誘い、のび太はお使いを放ったらかして、家の中に入ってしまう。のび太を付けていたセワシとドラえもんは見かねて、二人で手紙を宛先に届けに行くことにする。セワシは、ドラえもんが持っている未来の機械でのび太の持っていた手紙を引き寄せた後、のび太に変装して、宛先ののび太のおじの元へ、手紙を持ってドラえもんの背に乗って届けに行く。

おじの家に着くと、おじはセワシをのび太だと思って、お使いにわざわざやってきたことに感心して彼をほめる。その後、おじが返事を書いてセワシに渡し、セワシはのび太の家に戻り、玄関にその手紙を置く。

一方、のび太は静香の家で遊び終わった後、ポストに行くが、そこで手紙が無くなっていることに気付く。のび太は家に帰ると親に謝ろうとするが、すでにセワシの計らいによって返事を受け取っていた二人は、のび太がお使いを果たしたことをほめてねぎらう。その様子を影でセワシとドラえもんが見守っていた。


作品解説

『ドラえもん』は、連載開始から基本的に小学館の学年誌などに掲載されるという体制が続いており、連載初期の1969年度から1972年度分までは、未就学児対象雑誌である「よいこ」「幼稚園」に加え、小学館の学年誌「小学一年生」から「小学四年生」に連載されていた。藤子不二雄は掲載する雑誌によって、その対象年齢層を意識して、作品内容を書き分けている。そのため、1970年1月号にこれら6雑誌に掲載された計6作の「ドラえもん第一話」は、のび太が未来世界から来たドラえもんに初めて出会うという本筋は同じものの、ストーリーの単純さ複雑さにはかなりの違いがある。

そのうち低学年誌である「小学一年生」に掲載されたこの作品『ドラえもん登場!』は、「小学四年生」掲載の『未来の国からはるばると』(四70.1)に含まれる、将来ののび太の運命や結婚相手などに関する内容は、含まれておらず、ただドラえもんが未来の道具の力でのび太の面倒をこれから見ていくという単純な内容になっている。このように、読者層の理解度に応じて、作品内容がかき分けられている。


アニメ化

映像化の試みは一度もなされていない。同じく「ドラえもん第一話」として知られており、小学館のてんとう虫コミックスにも収録されている『未来の国からはるばると』(四70.1)の方がはるかに知名度が高いからである。


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