1970年10月1日木曜日

のろいのカメラ(作品)

『のろいのカメラ』は、小学館「小学三年生」1970年10月号に掲載された短編。


のろいのカメラ

  • 話数記号:三70.10
  • 分類:原作短編
  • 量:15ページ113コマ
  • 発表:「小学三年生」1970年10月号
  • 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第4巻第1話
  • 大全集:第1巻第28話
  • アニメ化:1973年、1979年、2005年


あらすじ

スネ夫に馬鹿にされたのび太がドラえもんの前で泣きこむと、まるでドラえもんは顔を真っ赤にして激怒し、飛び出して仕返しをしに部屋を出て駆けていく。のび太は何も言わなくても分かってくれる彼に感謝の思いを寄せながら、彼がスネ夫をメッタメタにしているところを想像してみる。

ドラえもんは通りがかりの人でさえ吹き飛ばすほどの勢いでスネ夫のところへ駆けていく。そして取って置きの恐ろしい機械、まだ一度も使った事の無い、悪魔の発明と呼ばれているのろいのカメラをポケットから取り出す。ドラえもんはこれをスネ夫の前で使うことを想像して戦慄を覚えるが、まもなく彼を発見し、映し出そうとする。

……が、それでもドラえもんはシャッターを押すことが出来なかった。どんな悪人にもこれを使うのは残酷だというのだ。その後、ドラえもんはスネ夫に罵られるが、それでもスネ夫をこのカメラで撮れはしなかった。家に帰って、玄関前に座り込みながら使用を躊躇する。

一方のび太は望遠鏡でスネ夫の様子を窺い、全然元気なようすを見て、ドラえもんが仕返しを怠っているなと悟る。そしてすぐに玄関で居眠りをしている彼を発見。やはりだらしないなと感じたところで、落ちていたのろいのカメラを見つけて、知らないで手に取る。そしてドラえもんの寝顔を写してシャッターを押してしまった。

その瞬間、のび太は大きな雷鳴が響くのを聞き、驚いてカメラを手から落とした。気のせいかと思っていると、しばらくしてカメラの下から手に取れる大きさのドラえもんの人形がポトリと落ちてきた。のび太はこのカメラを撮った人の人形を作るカメラだと考えて、もっと使ってみようと両親の姿も撮り、人形を作る。なお、その際も何か雷が落ちるような感触があったが、どうやらのび太だけが感じた幻聴のようだった。

しばらくして、のび太は前の静香の誕生日のプレゼントの代わりとして、今作った人形を彼女に贈ることにする。静香はありがとうと言って受け取るが、中を開いて見たかわいくない人形にがっかり。隣の女の子のガン子にやることにしてしまった。

ドラえもんは驚愕する。のび太が彼に彼の姿をカメラに写して撮ったことを伝える。ドラえもんはのび太にこのカメラが悪魔の発明であるのろいのカメラであることを打ち明け、そして試しにのび太を撮り、その人形を手に取る。そしてまず針で彼の人形をちくりと刺す。するとそれと同時にのび太は腕に痛みを感じ、思わず飛び跳ねる。次にドラえもんはそれで胸をつつく。今度はのび太が胸を抑えながらもがき苦しむ。そして更に人形の頭をぶつ。のび太は頭を抑えながらじたばたする。

そう、このカメラで作られた人形に何かすると、それが本人にも伝わるのだ。もしドラえもんの人形がばらばらにされたら、ドラえもんもバラバラになってしまう。二人は急いで静香の家に向かい、人形を返しにもらいに行くが、静香はガン子にやったことを伝える。彼女の家を尋ねるが、母親によると人形を持ってどこかに出かけたらしい。二人は二手に別れて探しに行く。

ドラえもんも何とか駆けだして探そうとするが、そこでドラえもんの頭に激痛が走る。人形が投げ出されたようだ。

実はガン子は友達のジャイ子のところへ遊びに行っていて、もらった人形でお医者さんごっこを庭で始めていた。ガン子は玉子とのび助との人形の熱が800度もあると言いながら、冷蔵庫に入れて冷やす。すると野比家の居間でくつろいでいた二人は急に寒気を感じ、凍え死にそうになりながら布団に入らざるを得なかった。

ドラえもんはガン子が仲良しのジャイ子の家にいると推理して、そこを訪ね、事情を話そうとする。しかし今度はからだ全体がくすぐったくなり、ジャイ子の母親の前でげらげらと笑い出してしまい、相手にしてもらえなかった。

そしてまもなくガン子とジャイ子は残ったドラえもんの人形を「手術」しようと、包丁やら刃物を持ってきてバラバラにしようとする。ドラえもんはその後のび太と合流するが、すると同時に首がちぎれそうな激痛に襲われる。二人がドラえもんの人形の首を包丁で切ろうとしていたのだ。しかしここでジャイ子の母親が二人から危ないからと言って包丁を取り上げ、ドラえもんは何とか一命をとりとめる。

ガン子とジャイ子は「手術」が出来なくて死んでしまったことにしたドラえもんの「お葬式」をする。そこへスネ夫が現れ、もっと本格的な葬式をと、火で焼いてお墓に埋めようと提案する。一方、のび太とドラえもんはタケコプターでガン子たちを探していたが、その後今度はドラえもんが火傷を感じ、そして丁度ドラえもん人形を引で焚いているところへ墜落。

ここでスネ夫は人形の秘密に気づき、ドラえもんの人形をぽんぽんと蹴り上げ始め、そしてドラえもんは飛び上がりながら苦しむ。だがようやくその様子をのび太が発見し、タケコプターでドラえもんの人形をかっさらい、そしてあと二つの人形も取り返すのに成功する。癪に障ったドラえもんは、ついにスネ夫をカメラで撮り、その人形にやかんで水をかける。すると、実際のスネ夫からも水が出て来て、まるでお漏らししているようになってしまった。


アニメ化

過去3度のテレビアニメ化がある。

  • 『のろいのカメラの巻』(A1.11)

日本テレビ版アニメ1973.5.6放送。

  • 『のろいのカメラ』(A2.11)

大山版アニメ1979.4.13放送。

  • 『のろいのカメラ』(A3.23)

水田版アニメ2005.7.1放送。



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