『のび左エ門の秘宝』(のびざえもんのひほう)は、小学館「小学四年生」1971年1月号に掲載された短編。
のび左エ門の秘宝
- 話数記号:四71.1
- 分類:原作短編
- 量:14ページ81コマ
- 発表:「小学四年生」1971年1月号
- 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第4巻第13話
- 大全集:第1巻第16話
- アニメ化:1979年、2009年
あらすじ
正月の日。のび太が紙きれに書かれた言葉通りにいろいろと庭を歩き回っているのを見かけるドラえもん。なんとのび太によると、その指示通りに歩くと「宝」を見つけることが出来るのだという。それに驚くドラえもんと対照的に、のび太は淡々と指示通りに庭の地面を掘り返す。そこには、一枚の封筒があった。
実はそこにはお年玉が入っていて、のび助がのび太にお年玉を渡すのにスリルを持たせるために、まるで宝探しのように、はじめにお年玉を庭のどこかに埋め、のび太に埋めた場所を記した紙きれを渡して探させたのだ。しかし部屋で封筒を開くと、苦労した割に金額が少ない。本当の宝探しをしたく、先祖が小判を埋めて隠し場所を記した文書が家に代々伝わっていて……なんていう話がないかなと思う二人。
無いだろうなと思いながら、そんな文書が家に伝わっていないなと二人はのび助に尋ねる。すると、なんとのび助はあるよとひとこと言い、そして家の物置きからそれを探し出して、のび太たちに見せる。そこには、文政9年元日、つまり今から145年前に、あまりにも金が貯まって置き場が無くなった先祖のび左エ門が、金を埋めたということが記されていた。しかし隠し場所を記した部分より後はちぎれて無くなってしまっていた。
せっかく興奮したのにと、残念がる二人であったが、とっさにタイムマシンで文政9年に遡って宝の埋め場所を確認すればいいのだと気づく。早速タイムマシンに乗り込み、文政9年のその日に着くと、すぐにのび左エ門の息子であるのび作に出会う。そして家に案内してもらう。
のび左エ門はのび太たちにゆっくりしていってくれと言うが、自分は何やら用事があると壺と鍬を持って出かけて行った。のび太はあの壺にもしかして宝があるのかと推理し、のび左エ門を付ける。しかしそれを見るとのび左エ門はすぐ家に引き返してしまった。のび太はやはり小判とは関係ないのかなとドラえもんに話す一方、のび作とのび左エ門も何か埋めるものについてこそこそと話していた。
のび太とドラえもんは絶対に埋めるところを見届けようと、家に居座り続け、他愛無い会話を繰り返す。だんだん居心地も雰囲気も悪くなってきたが、それでも我慢して居続ける。すると、だんだん不穏な空気となって来たところで、のび太ははっと立ち上がり、自分たちはもう帰ると切り出す。宝を諦めるのかと聞くドラえもんに、のび太はのび左エ門は自分たちがいる間は壺を埋めないだろうと言い、隠れて埋めるところを見届けようと言うのだ。
案の定のび太たちがいなくなると、のび左エ門は壺を持って出かけ、そして川の畔に埋める。埋め場所を確認した二人は、すぐさまタイムマシンで現代のその場所に向かい、道路の真ん中であるその場所を掘り返し始める。
ところが、一向に宝も壺も何も見つからない。さては自分たちより前に掘り出した奴がいるのだとドラえもんは推理。もう一度あの時代に戻り、埋めたすぐ後に行って掘り出そうと二人は考える。だが行ってみると、そこにはのび作に宝のありかを書いた巻物を渡すのび左エ門がいた。なぜすぐ掘るのに埋めるのかと疑問に思うのび太とドラえもん。
実は、のび左エ門が埋めた宝はのび作へのお年玉だったのだ。
アニメ化
過去二度の映像化が試みられている。
- 『のび佐エ門の秘宝』(A2.189)
大山版アニメ1979.11.7放送。
- 『のび左エ門の秘宝』(A3.287)
水田版アニメ2009.1.9放送。盗賊が登場するなど大幅に脚色されている。
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