『手足七本目が三つ』(てあしななほんめがみっつ)は、小学館「小学三年生」1971年1月号に掲載された短編。
手足七本目が三つ
- 話数記号:三71.1
- 分類:原作短編
- 量:15ページ116コマ
- 発表:「小学三年生」1971年1月号
- 単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん』」第7巻第17話
- 大全集:第1巻第31話
- アニメ化:1980年
あらすじ
のび太はお年玉の額の少なさにうんざりし、地面の上にお金が落ちていないかとよそ見をしていたため、危うく車に轢かれそうになってしまった。ドラえもんがのび太がいつもぼんやりしていると言い叱るが、のび太は後ろに目が付いていないとと返す。そこでドラえもんはつけかえ手ぶくろという道具を出す。この手袋は、体の部位を自由に別の場所に付け替えることが出来、早速ドラえもんはのび太の片眼を取り、彼の頭の後ろに付けてみた。
これでのび太は同時に前と後ろを見られるようになった。さらに、のび太はもう片方の目を足に付けて地面の十円玉を探そうとする。とそこに、先生が現れたので、後ろに反り返る形で新年のあいさつをする。
さすがに前に目を付けるべきだとドラえもんが言うが、のび太はそれを聞かない。そこでドラえもんはためらいながらも、からだの部品がたくさん入っているカバンを出し、そこから人造目玉を取り出し、のび太の本来の目の位置に付ける。そしてさらにのび太は他にも目を色々な箇所に付けるよう頼み、面倒くさがるドラえもんを見ると、彼から手袋を取り上げ、カバンを持ち去ろうとする。
ドラえもんは止めようと追いかけるが、ちょっとぐらいはというのび太は、彼の両目を手袋で取り上げ、ドラえもんは前が見えなくて側溝に落ちてしまった。部屋に戻ったのび太は、手袋とカバンに入ったからだの部品で何をしようかと考えていると、そこに手を貸してという玉子が入ってきたので、人造腕を差し出す。すっかり気絶した玉子を横目に、のび太はまた出かけていく。
スネ夫が窓に向かって勉強していると、外から目と口が付いた手の「お化け」が出て来た。怖がるスネ夫に、のび太は友達をみんな家に招くよう指示する。スネ夫は仕方なくジャイアン、静香、サブローに電話して家に来るよう言っていたところ、玄関に顔を隠したのび太がすでにいた。そして彼が顔を手からどけて出て来たのは、目が三つある顔が現れた。スネ夫は飛び上がって母親を呼んでまた玄関に向かうが、そこにいたのは普通ののび太と呼んでこられた友達であった。
何の用もないのに呼び寄せられた友達はみな不機嫌。何とか持て余すために、スネ夫は大福を用意するが、大福の数は4つに対し、そこにいるのは5人。そこでのび太はトランプゲームをして勝ったのが全部頂くということにしようと提案する。みんな賛成するので早速ゲームが始まるが、のび太はここで新しく付けた手や足の先に人造目玉を付けて、みんなの持ち分を密かに覗き見て勝負しようとする。
のび太の番になったところで、急にちゃぶ台の下から変な音がし始めた。何の音かとみんながのぞく。すると、何とのび太の腹から生えた手が大福をつかみ、そして腹にぽっかり空いた口でむしゃむちゃと食べていたのだ。みんなはお化けといって一斉に逃げ出すが、ここでようやくのび太は種を明かし、カバンの体の部位を一日十円で貸すと宣伝する。
のび太は家に帰ると、ドラえもんは帰っていて、ムスっとして黙っていた。まもなく、家に静香が訪ねて来て、目をもっとぱっちりとした素敵な目にしてくれと頼む。のび太がそれらしい目を見つけて付けるが、それはネコの目だったため、急にネコらしくなった静かに襲われる。静香はその後少女漫画みたいな目が欲しいと言い、何とか見つけて、付けさせて、家に帰す。
次にやって来たのはスネ夫だった。スネ夫は自分の背が低いのを気にしていて、そのための長い足が欲しいのだという。のび太は取り敢えずあった女物の長い足を付けて帰す。そして次には、顔を赤らめたジャイアンが訪ねてきた。何とジャイアンは出べそを取り換えてほしいのだという。生憎「貸しへそ」は無いと断るが、するとジャイアンは怒って彼に飛び掛かる。
と同時に、実は水虫だった足と、涙が止まらない目にそれぞれ文句を言ってきたスネ夫と静香も入って来る。みんなに追い掛け回される中、のび太はドラえもんに目を返して何とか助けてもらう。みんなが去った後、ドラえもんは粛々と自分の腕を付け替える。何をするのだとのび太が問うと、ドラえもんは新しく付けた筋肉の隆々とした腕を見せつける。
アニメ化
過去に1度の映像化がある。
- 『手足七本目が三つ』(A2.382)
大山版アニメ1980.7.11放送。
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