野比 のび太(のび のびた)は、主要登場キャラクター5人のうちの一人。
現代世界の一般的な家庭に住む小学生だが、基本的に勉強や運動、そして運勢など全ての面において他の者より劣っており、それゆえに毎日大人に叱られたり、友達にいじめられたりする日々を過ごしていて、本来ならば将来悲惨な人生を送ることとなっていたが、彼の子孫が未来世界から送ってきた子守ロボットドラえもんなどが彼の面倒を見ることになったことによって、いくらかそれらの運命は改善されることとなった。
性格はおっとりとしていて弱気な反面、わがままで欲深く自分勝手な面もある。家族は父ののび助と母の玉子、そして未来世界から居候しているドラえもん。
野比のび太
- 通称:のび太
- 初登場:『未来の国からはるばると』(四70.1)
- 種族:現代人
- 年齢と誕生:小学生、8月7日生まれ
- 声:大原めぐみ(水田版アニメ)
容姿
普通かやや痩せ型の体格で、丸い眼鏡をかけている。この眼鏡はたびたび[四70.10]割られている。
髪の毛は坊っちゃん刈りで、後頭部に2本くらいのアホ毛が生えている。
性格
何もない時は極めて楽観主義で、自分が何もしていなければ事はうまくいくと考えている節がある。後述のドラえもんのひみつ道具を借りる際も、彼の警告を軽視するのが日常的である。しかし自分に常に自信を持っているとは到底言えず、悔しさやうらやましさを感じていても、自分から喧嘩を挑んだり、高みや栄誉を目指して行ったりするようなことはなく、後ろ向きで弱気である。何か自分が出来ないことに挑戦してみても、やってみて失敗したらすぐやる気を失い、撤退する[四72.1]。
根気が無くてお人好しな性格と評される[三70.1]。正義感は持ち合わせている一方、臆病であるがゆえになかなかそれを咎めることが出来ない。自分が誰かに悪いことをされても、表面上は感情を見せずに何も気にしない素振りを保とうとするが、やはり自分のやられっぱなしな状況には悔しさを覚えており、ドラえもんの前では泣き付いたりすることも多い[四70.3]。一方で、相手がジャイアンのような強い者ではなくて、悪口を言われた時は、すぐに頭に血が昇る面が多い[四70.1、三70.1、三70.2]。
正義感があるとはいえ、自分の望みのために、悪いと分かっていることでさえも実行してしまおうと考えることがある。しかし大抵の場合は、良心の呵責や恥ずかしさといった感情、周囲の人の反応を感じ取るうちに、ためらいが生じる。このように、最終的には、無意識のうちに悪いことに手を染めるのが出来なくなってしまう性格であるといえる[六73.12]。
自慢や自分よりすごい物や事を目の当たりにすると、自分だって言わんばかりに、つい出来もしないような物事をしようと高らかに宣言してしまい、後悔するというパターンがよく見られる。そして、そのためにドラえもんの出す道具を頼るのが常である。また、単純にドラえもんや両親に自慢されたものをねだることも多い。
自分が頻繁に失敗を犯して他者から笑われる常がある中、自分も他人の失敗や悩みを思わず笑ってしまうくせがある。
きわめて臆病者である。大体の人が聞いたことがあるようなメジャーな怪談でも、がたがたと震えてうずくまりながら怯え、むしろ他の人から怪談で怖がれるのを羨ましがられるほどである[六73.9]。また、自分より年下の子どもでさえも怖がらないようなものにも簡単に驚いて飛び跳ねながら逃げる[二70.6]。
緊張体質で、テレビ出演のオーディションを受けた時は全身が震えて名前すらまともに言えなかった[四70.4]。また、好きになった女の子への告白も恥ずかしがってままならない[四70.9]。
後述のように静香のことが好きだが、他の美少女に対しても好意を抱くことがある。相手の事情を知らないで容姿だけで一目惚れした面食いな一面も目立つ[四70.9]。
過去・将来ののび太
3才の時ののび太
髪型は現代とは違い坊っちゃん刈りになっている。
彼を溺愛していたのび太のおばあちゃんが生きていたころは、彼女に対してかなりわがままな態度を頻繁にとっており、その様子を見た現代の小学生ののび太が怒りだしてしまうほどであったようだ。ねだったものが手に入らなかったときは、駄々をこねて泣き出す。また、当時からジャイアンとスネ夫にいじめられていた[三70.11]。
本来の将来の運命
セワシとドラえもんたちが彼の運命を修正しなければ、のび太はその能力と悪運さにより、将来悲惨な運命を辿ることとなっていた。
まず、1970年2月(掲載月)、外出中にダンプカーに撥ねられ全治1か月の大けがを負うはめになり、その衝撃でもともと悪かった頭がもっと悪くなってしまう[四70.2]。
1978年(掲載8年後)に、大学入試に落第し、家族がなぐさめパーティを開く。1988年(同18年後)には就職に失敗して自分で会社を設立するが、その5年後1993年には(同23年後)にその会社ビルが全焼。結局1995年(同25年後)に会社は多額の借金を抱えて破産し、その借金が100年後の彼の子孫への負荷となってしまった。
また、その間の1989年(掲載19年後)には、嫌いだったジャイアンの妹のジャイ子と結婚することになっており、多くの子ども(少なくとも6人)を持つ家庭となったが、主人ののび太の体たらくや妻のジャイ子の横暴さにより、まともな家庭となっていないようであった[四70.1]。
なお、別学年誌に同時期に掲載された作品では、のび太が辿るべきだった運命の詳細が若干異なっている。1979年(掲載9年後)に大学入試に落第し、1985年(掲載15年後)に会社を解雇、1990年(掲載20年後)に宝くじで当てたお金で起業するも、これもまた1年後に多額の負債を抱えて破産するということになっている[三70.1]。また、2005年(掲載35年後)にはジャイ子を置いて夜逃げを試みるも失敗している[三70.2]。
修正された将来の出来事
ドラえもんが小学生ののび太の元に来たことで、将来の出来事が当初から大きく変化したことが、『のび太のおよめさん』(四72.2)で確認されている。
のび太の将来の妻は、ジャイ子ではなくのび太が小学生時代から好意を寄せていた静香になっている。そして、彼女との間にノビスケという息子が誕生したが、その息子は小学生時代の彼とは違い、非常に乱暴な性格で、いつもスネ夫の息子と思われるスネ太郎ら友達をいじめており、母親の静香も教育に手を焼いている。
能力
勉強とスポーツなどあらゆる面で劣っており、そして運も悪く、じゃんけんにすら勝ったことが無いという[四70.1、三70.1]。
それゆえに日常的にジャイアンやスネ夫などの同級生からいじめられており、またいじめられっ子からもいじめられる標的になり得る[四70.3]。
知能
注意散漫・不手際な面が目立つ。忘れん坊で、家を出る時に靴を忘れたりする[三70.1]。表を歩いている時はずっとぼんやりとしていて、時折車に轢かれそうになる。
成績はクラスで一番目か二番目かを争うくらいの劣等生で、同じく落第点を頻繁にとっていると言われるジャイアンからもバカと評されている[六73.12]
宿題を毎日学校へ忘れてきており、担任の先生は、朝宿。題忘れで彼を叱るのが口癖になっているほどであった[三70.3]。特に自由研究など、夏休みの宿題も計画的に出来ない。夏休み最終日に全く終わっていないことは珍しいことではない[三70.9]。宿題に関係なくても、一日一度も先生に叱られないのはなかなかないものである[四71.4]。
音痴で、歌の練習をしていたのを、玉子にうなり声を上げていると思われて心配して駆けつけられるほどである[二0.1]。
ひな祭りの準備(ひな壇の準備)も出来ないようで、静香によればのび太が手伝うと後で直すのが大変になるらしい[二70.3]。
ただしひみつ道具などを使った妙策をたまに思いつくことがある。例えば、タイムマシンを使って数か月後の自分の貯金を前借りするなど[六73.5]。また、ジャイアンとスネ夫の前で彼らが思いつかない知恵を披露してひみつ道具を手に入れたこともあった[二70.7]。
運動
運動神経は悪く、屋根の上に落ちた羽根突きの羽根を取ろうとして転落したり、風呂場で簡単に転倒して浴槽に落っこちたり[四70.1]、置いてあった花瓶を割ってしまったり[四70.5]などという有様である。まともに道を歩くこともままならず、頻繁に側溝に落ちている[三70.1]。
得意なスポーツや遊びもない。
正月の羽根突きでは負けまくり、顔中に墨を付けられた[四70.1]。
クラスメートたちが良く遊ぶ野球も投げる打つにおいて下手で、飛んで来る球を捕ろうとしても当たるのが怖くていつも避け、球を投げようとしても反対方向に投げ、バットで打とうとしてもバットを放り投げてしまう有様であった[二70.2]。ただ、たまにバットを振れば偶然当たってホームランになるということがある[六73.5]。
長縄跳びではよく飛び損ねて転んだり、あるいはそのままどぶに落ちてしまったりしたことがある[二70.3]。
小学生であるが、水を泳ぐことが出来ない[三70.8]。
他の友達はみんなできるにも拘らず、スキーを滑れない[四72.1]。
射的では、弾を目標とは全然違うばらばらな方向に撃ってしまった[一70.2]。
力は弱く、当然けんかに弱い。
運勢
未来世界からドラえもんたちがやって来たころには、じゃんけんにすら勝ったことがないと評されるほどの悪運の持ち主。
トランプゲームものび太が入ればビリになると言われ、実際そうなっている[三70.1]。
特技
ピーナッツの投げ食いが得意技で、袋から一度に何個も放り投げてそれを口で受け止めて食べることができる[四71.9]。
日常生活
生活態度はあまり良くない。
毎日親やドラえもんに起こされないと起きれず、朝慌てて支度をして朝食もときには欠いて学校に行くが、遅刻は常である。そのため、のび太が時間通りに登校している様子を見た静香が、彼が歩いているような時間だから自分も遅い時間かも知れないと思って慌てて急ぎ足になるということがある[三70.9]。
昼間でも休みの日は毎日寝ており、そのことは両親からも心配されている。ただ、好きで昼寝をしているわけではないとのこと[四70.8]。
学校から帰宅しても、靴も脱がないで荷物を玄関に放置してまた出かけて行ってしまう[四70.2]。
人間関係
クラスメートの静香のことが好きで、将来彼女と結婚して細やかに暮らしたいという夢を持っている[六74.3]。一方、同じクラスメートでガキ大将のジャイアンの妹である、ジャイ子のことは嫌いである。
ひみつ道具の扱い
彼は作中でたびたび窮地に陥った時に、ドラえもんに事情を話して、彼からひみつ道具を借りるのがいつものことである。しかし彼が最後までそれを有効に使えたことは少なく、大抵の場合、始めや道具を使う最中の彼の注意・警告を軽視ないし無視してないがしろにし、その後自分につけが回って来るというのが典型的な行動パターンとなっている。
著名なエピソード
のび助は少年時代の戦時学童疎開中のある日の夕暮れ時に、独り川原で見知らぬ女の子に出会い、チョコレートを渡されたという思い出を持っていたが、その正体はタイムマシンでやって来た女装したのび太であった[四70.6]。
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